のんびりとランチを楽しんだ後は
同じく丸の内にある三菱一号館美術館へ。
「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
同年代女子会とは
単におしゃべりと情報交換の場でなく
「美」についての探求もテーマのひとつなのです。
マリアノ・フォルチュニ(1871-1949)とは
20世紀初頭に世界を席巻した芸術家。
ファッションデザイナーで、テキスタイルデザイナーで、
画家で版画家、舞台芸術家、写真家。
舞台の照明技術では革新的な発明をしており、
特許も34取得。
優れたアーティストであり、芸術的なエンジニアでもあり。
彼のテキスタイル作品や舞台衣装は
どれも美しくて斬新。
100年前の衣装なのに
どれも色褪せなくてスタイリッシュ。
写真撮影可能ゾーンから撮った「クノッソス」と名付けられたショール。
フライヤーにもなっているこの紫色の
ふわふわしたドレスは「デルフォス」と呼ばれています。
細かいプリーツの絹のドレスで、体の線に沿って波打ち、
とても優しく美しいフォルムです。
時は1900年頃の明治時代。
使われている絹地は当時の日本から輸入されたといわれ、
鮮やかな色に染められています。
このプリーツはいまだに制作方法が解明されていないらしいのですが
指で折って卵の黄身をつけて固めるという作業を
繰り返したのではないかと言われています。
これを見て、思い出したのが2つの映画。
探偵エルキュール・ポワロが活躍する
大好きなロバート・レッドフォードの白タキシードが素敵です。
どちらも登場人物の中の
億万長者(もはや死語でしょうか、笑)の女性が
こんなデザインのドレスを着ていたように思います。
建物自体が文化財のような
レトロ感満載の三菱一号館美術館。
中庭の緑の中、ゆっくりとお茶できます。
「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」は
10月6日(日)までの開催です。