田村正和さんがお亡くなりになりました。
今夜は古畑任三郎のドラマを追悼放映していましたので
中年で気障な刑事役の彼を久しぶりに楽しみました。
三谷幸喜の芝居は文句なしに面白い!!
そんな田村正和さん、
その昔、こんな美青年の剣士を演じていたのをご存知でしょうか。
今でいうなら、「るろうに剣心」の佐藤健あたりのポジションでしょうか。
この時の田村さん、30代半ばです。
鳴門秘帖とは・・・
原作は1926~27年に大阪毎日新聞に連載された
吉川英治の長編小説。
虚無僧姿に身をやつした美剣士・法月弦之丞(田村正和)が
尺八に一節短い「一節切(ひとよぎり)」を構える
無住心剣夕雲流の遣い手で、
彼に熱い思いを寄せる女すり・見返りのお綱(三林京子)らと共に
阿波二十万石蜂須賀家の幕府転覆の陰謀を暴いてゆく。
中学生時代の私。
「鳴門秘帖」が放映される金曜日の夜は
週末の土曜日、日曜日の音楽レッスンの準備で頭がいっぱい。
それでも、この番組は欠かさず見てました。
19時からの夕食をそそくさと切り上げて
30分ピアノの練習→20時から21時までは「鳴門秘帖」
→23時まで続きの練習 →それから高校受験に向けての勉強
実はドラマの内容はほとんど覚えてないんですが、
着流しのかっこよさ、立ち姿の凛々しさ、
どきどきするくらい美しい立ち回り、
そして、この紫色のアイシャドーの妖しさに
すっかりハマりこんでいた中学3年生でした。
高校時代の同級生が田村正和さんの家のご近所に住んでいて
「同じクリーニング屋さんを使ってるから
同じ釜(衣服が選択されてる洗濯機?)の友よ」と
自慢していたことが懐かしい想い出です。
決してプライベイトを明かさない、昭和の名優。
「もうやるべきことはやった」みたいなことをおっしゃって
数年前から表舞台には出てきていなかったのですが
77歳というご年齢はファンとしては残念です。
ご冥福をお祈りいたします。