今日は久しぶりの観劇。
東京芸術劇場での「フェイクスピア」
野田秀樹さん率いるNODA MAPの公演は
とにかくチケットが取れないので有名。
2017年まではどの演目も
ほぼ毎回チケットを入手して観に行きましたが、
2018年の「贋作 桜の森の満開の下」のときに
観劇仲間が4つの先行抽選予約サイトに
チャレンジしてくれて、それでもゲット出来ず。
その年の、今は亡き蜷川幸雄さん演出、
観に行ったのが最後です。
コロナ禍になってからは芝居自体が
行えない状況とはいえ、
いやはや、3年ぶりの観劇。
今回は私が主導して調べ回りました。
だって・・主演が大好きな高橋一生さん。
珍しく神様に熱烈に祈りを捧げたご利益からか、
抽選予約を行うサイトのうち、
2つ目でヒットしたのが4月初め。
もう今年の運をすべて使い果たした感あり…。
さて、昼前に仲間と待ち合わせ。
ランチして、いざ会場へ。
1階の前から12列めとなかなか良いお席。
座席は100%の使用で満席。
こんなに人が密集しているところへ来るのは久しぶり。
なんか、妙に緊張してしまいました。
「フェイクスピア」という題名から、
シェイクスピアをいじるのか?と思いきや、
テーマは「フェイクではないマコトの言葉を聞け」。
マコトの言葉には何よりも力がある!
フェイクな言葉に惑わされるな!
本当の言葉を聞き分けろ!
芝居は恐山のイタコの口寄せシーンから
徐々に36年前の日航ジャンボ機墜落事故の光景へ。
学生だった私は今でも鮮明に当時の報道を思い出します。
本当に痛ましい事故でした。
フェイクスピアのセリフ。
「言ったが勝ち、書き込んだが勝ち!」
フェイク(偽物)を見極めろ、ということかと解釈しましたが
野田さんがこのメッセージに込める真意は
どこにあるのだろうか?
いつもながらの伏線がいっぱい貼ってあって
スピードの速い展開の野田ワールド。
凡人の私にすべての含みを読み取ることは難しかったです。