昨日は久しぶりに能の舞台を観に
銀座SIXにある観世能楽堂へ。
長年お世話になっている能楽師の先生が主催する催し。
今回は10歳になるご子息が
初めて能を演ずるというアニバーサリーな会。
私が能という世界を知ったのが15年ほど前。
それまで歌舞伎や落語などの和のエンターテインメントには
友人などに誘われて何度も足を運んだことがあるけれど
能の世界を知る人は身近にいませんでした。
「どんなもんなのかな~?」と
国立能楽堂での公演にぶっつけで行ってみたら・・。
まずは当日券購入でどうしたらいいかわからない。
窓口の方がおっしゃる「正面」だの「脇正面」だの
会場内のエリアを意味する業界用語の意味が
まったくわからない、??の世界。
これが国立能楽堂の座席表です。
とりあえず「残ってるチケットの中で一番よく見える席をお願いします」で
脇正面(舞台を左側から観る)の席を購入し、
いざ!能舞台初体験。
会場に入ると、ふわ~っと懐かしい香り。
後から考えるに、お着物を着ているときに匂うショウノウ、
お寺で香ってるお線香、そんなまったりとした和の香り。
この香りでやられちゃったみたいです!!
そのときのいきさつから
能の世界を学んだいた数年については②に後述するとして・・。
6月26日(土)のこと。
銀座SIXを地階に降りていくと
あぁ、早くも和装のオネエサマが・・。
私も着物大好き・・。
自分の着物も、母から譲られた着物も持ってるけれど
自分で着られないんです、ここは致命傷(笑)
こんなにいいお席でした。
正面、前から〇番目でほぼ真ん中。
15年前から教えていただいている能楽師の先生。
お山の家が竣工した2014年からは
ず~っとお稽古をお休みという不義理をしていて
ご子息の晴れ舞台である今回は
SS席とちょっと奮発させていただきました。
お家元をはじめ、観世流の重鎮の並ぶ舞台が
素晴らしいのはもちろんですが
お家元の20歳になるご嫡男(次期家元)や
今回初のシテ(主役)を演じられた10歳のご子息など
若い方のパワーが感じられて
伝統を継ぐ次世代の方々への
惜しみないエールをお送りしたいと思います。
この方たちが円熟した演技をされるであろう30年後、
私は、はて、何歳になっているのでしょうか(笑)